リー・キットによるエディション作品「Portfolio」(2023年)のオンライン販売を開始いたしました。こちらよりご購入いただけます。
「Portfolio」(2023年)について
リー・キットによるエディション作品「Portfolio」の第二弾
水彩紙にプリントされた12点のイメージは過去10年に渡りキットが日常的に撮影した画像からセレクトされています。また今回は画像と同じように日頃書き溜めているテキストも用いられました。前作と比べ本作は色彩やテクスチャーに焦点が当てられ、イメージは抽象性を帯びています。
特定の意味や文脈から離れた視覚的な存在であるこれらの作品は、2023年の個展「息をのむような虚ろな視線」において初めて発表されました。金属板にスプレーで描かれた作品、透明テープによって作られた光沢のある壁面、破壊された金属の表層、光として用いられるプロジェクションなどと共に、インスタレーションを構成しています。
LEE Kit, Portfolio, 2023
inkjet print on watercolor paper
a set of 12 prints
a loose sheet including caption, text and certificate by the artist
Ed. 30 + A.P.5
Printed by Photographers’ Laboratory, Tokyo
Published by ShugoArts
1978年香港生まれ。台北を拠点に欧米アジア各地で展覧会に参加し国際的に活躍。プロジェクターによる光、映像、音、言葉やファウンド・オブジェなどのメディアを素材として用いながら制作される作品からは、常に絵画表現を先鋭的に拡張していこうとする意思が読み取れる。世界情勢に揺れ動いてきた都市、香港を出自にするリーは、同時代の社会や政治状況に問題意識を持って向き合っている。様々な土地の空気や感情を反映させたサイトスペシフィックな展示空間は、繊細な表現を通して観客に社会や他者との関係性を想起させる。
主な個展に「His gaze has turned in to disdain for those who are well-intentioned yet incapable. (A quiet day)」Fridericianum(カッセル、2025)、「息をのむような虚ろな視線」シュウゴアーツ(東京、2023)、「Iʼll take (A).,」Hong-gah Museum(台北、2023)、「Lovers on the Beach」West Den Haag(デン・ハーグ、2021-2022)、「(Screenshot)」シュウゴアーツ(東京、2020)、「Resonance of a sad smile」 Art Sonje Center(ソウル、2019)、「僕らはもっと繊細だった。」原美術館(東京、2018)、「I didn’t know that I was dead」OCAT Shenzhen(深圳、2018)、「Not untitled」シュウゴアーツ(東京、2017)、「A small sound in your head」S.M.A.K(ゲント、2016)、「Hold your breath, dance slowly」ウォーカーアートセンター(ミネアポリス、2016)、「The voice behind me」資生堂ギャラリー(東京、2015)、ヴェネチアビエンナーレ香港代表(ヴェニス、2013)など。



















