画家の肖像 —「MK」出版記念展
展覧会について
「この21世紀に、アーティストが絵筆を咥えた馬を描くだなんて、いったい誰が予測しえただろう。しかし、それは今こそ描かれなければならないモチーフなのであった。」(『MK』p.126 保坂健二朗「小林正人論」より)
シュウゴアーツは小林正人の待望の画集『MK』の出版を記念して12月7日(土)より個展を開催します。
画集『MK』は小林正人にとって初めてとなる包括的な画集です。【出版社 HeHe ヒヒ、テキスト 保坂健二朗、デザイン 鈴木聖】コンパクトながら300ページを超える、ずっしりとした重みのあるこの本によって、画家の大学在学中の初期作品から国立、ゲントを経て鞆の浦と取手で制作した今日に至る40年間の、小林絵画の一貫性のある展開を追うことが出来ます。
展覧会場となる六本木のシュウゴアーツでは、小林本人がこの5年来取り組んでいる「画家の肖像」シリーズの新作を中心に展示をします。
初日の12月7日には小林正人が皆様を新作群と画集MKとともにお迎えします。
2024年11月 シュウゴアーツ

小林正人, 画家とモデル, 2024, oil, canvas, wood, 315x220x47cm
小林正人、保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター[館長])
鈴木聖
シュウゴアーツ、HeHe
本体9,000円(税別)
B5判変形(178×235 mm)/328ページ/ハードカバー
日本語/英語
978-4-908062-62-9 C0070
2024年12月上旬発売予定
作品集『MK』+額装付き描き下ろしドローイング(サイズ:19.5×13.5cm 程度、素材:paper, pencil)
特製ボックス入り
120,000円(税別)
12月上旬
シュウゴアーツ、HeHe(オンラインショップ)、一部書店
特装版ご購入のお問い合わせはこちらからどうぞ:info@shugoarts.com
展覧会情報
小林正人
関連展覧会・イベント
小林正人、約40年間の画業を300ページ超でまとめた初めての作品集の刊行を記念してトークイベントが開催されます。対談のお相手には、その活動を長きに渡り見てきた、滋賀県立美術館ディレクター(館長)の保坂健二朗氏が登壇いたします。本書に寄稿された保坂氏による壮大な「小林正人論」を起点に、小林の活動や作品について、時間の限り語り尽くします。ユーモアと魅力あふれるお二人のトーク、ふるってご参加ください。トークイベント終了後には、サイン会の開催も予定されております。
小林正人(画家)× 保坂健二朗(滋賀県立美術館ディレクター[館長])
2025年1月19日(日)17:00 – 18:30
銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE
参加券単体(税込1,500円)、作品集『MK』付き参加券(税込9,900円)
1957年東京生まれ。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表。1997年ヤン・フート氏に招かれ渡欧、以降ベルギー・ゲント市を拠点に各地で現地制作を行う。2006年に帰国、福山市・鞆の浦を拠点に活動。2017–2023年東京藝術大学教授。「存在することで少しも失墜しない絵画」を目指し、カンヴァスの布地を片手で支えながら擦り込むようにして色を載せ、同時に木枠に張りながら絵画を立ち上げていくという独自の手法を編み出した。 その状況でしか生まれ得ない作品形態と独自の明るさをもつ絵画を生み出し続けている。
主な個展に「自由について」シュウゴアーツ(東京、2023)、「この星の家族」シュウゴアーツ(東京、2021)、「画家とモデル」シュウゴアーツ(東京、2019)、「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館(長野、2012)、「この星の絵の具」高梁市成羽美術館(岡山、2009)、「STARRY PAINT」テンスタコンストハーレ(スウェーデン、2004)、「A Son of Painting」S.M.A.K(ゲント、2001)、「小林正人展」宮城県美術館(宮城、2000)など。主な著作に『小林正人 MK』(HeHe、2024)、『この星の絵の具[中]ダーフハース通り52』(アートダイバー、2020)、『この星の絵の具[上]⼀橋⼤学の⽊の下で』(アートダイバー、2018)。主なコレクションに、いわき市立美術館(福島)、ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、宇都宮美術館(栃木)、S.M.A.K. /ゲント市⽴現代美術館(ゲント)、東京国⽴近代美術館(東京)、東京都現代美術館(東京)、宮城県美術館(宮城)など。