ShugoArts

ボリス・ミハイロフ
昨日のサンドウィッチ

2006年12月22日(金)− 2007年2月3日(土)


ボリス・ミハイロフ Boris MIKHAILOV
Yesterday’s Sandwich #02
1965-1981, type C print, 147.5×107.5cm, ed.5

シュウゴアーツではボリス・ミハイロフの個展「昨日のサンドウィッチ」を開催します。ミハイロフは1938年、旧ソビエト連邦のウクライナの大工業都市ハリコフ生まれ。鉄道公社の電気技師であった28歳で写真を撮り始めます。1990年代に入り、ミハイロフの作品は注目を集めニューヨークMoMAを始めとする欧米諸国の展覧会で頻繁に紹介されるようになります。ソビエト崩壊後のウクライナの街と人々を撮影したシリーズ「Case History」は特に高く評価され、2000年には写真家に贈られる賞では最大のハッセルブラッド賞を、続く2001年にはロンドンのシティバンク賞を受賞。1998年に初来日。日本では、荒木経惟との二人展「冬恋」(佐谷画廊)、1999年、「交錯する流れ – MoMA現代美術コレクション」(原美術館)、2003年に個展「ソルト・レイク」(シュウゴアーツ)、また2006年のベルリンx東京展(森美術館)などに出品しています。

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ミハイロフの眼差しには、リアリティスティックで冷静な距離感と同時に被写体への暖かいユーモラスな親近感が共存しています。ミハイロフが撮影を始めた当時の社会主義体制の抑圧があった背景を考えると、その矛盾が理解されます。タブーとされていたヌードを撮影することでミハイロフは職を失うことになりますが、圧力に屈しない柔軟な精神から生まれた美意識や真実を見つめる眼差しは、ヨーロッパでまず評価された後、世界的に認められるようになりました。
今回展示する「昨日のサンドウィッチ」の作品群では、二枚のフィルムを重ねて現像し、作家の意図したものと偶然性から生まれたものがひとつの画面に折り重なって存在しています。その一見シュールな画面からは、まるで絵画と対峙しているような感覚を得ます。これらは60年代後半から70年代にかけて制作されましたが、その背景には社会主義リアリズムという美学から離脱して、新しい「世界との対峙の仕方」への意思をうかがうことが出来、今日でも見る者に自由な意識を与えるのです

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