作品集『イマジナリウム』
アンジュ・ミケーレ
「イマジナリウム」
アンジュ・ミケーレの作品集「イマジナリウム」 が2020年7月2日に刊行されました。
――そこでは反射光と透過光が柔らかく溶け合い、色面と地が単なる地と図の関係を越えて相互に呼応し合うことで、見る者を陶然とさせるような麗しい画面がもたらされている。アンジュにとって絵画とは字義通り光の現象なのである。*
建畠晢
2017年から2020年にかけて京都で制作した作品約80点を収録する本作品集は、アンジュが近年取り組むアルミの紙を支持体としたシリーズを中⼼に、アーティストの作品世界を存分に楽しんでいただける内容となっております。作品集のために書き下ろされた建畠晢氏のテキスト、菊地敦己さんによるブックデザインにもどうぞご注目ください。
*建畠晢「麗しき光の現象」アンジュ・ミケーレ『イマジナリウム』p.65より抜粋
アンジュ・ミケーレ
建畠晢
菊地敦⼰
Tre Isole Co., Ltd.
2020年7月2日
978-4-9911534-0-2
B5 変形 (24×19.5cm)
日本語 / 英語
1989年ヴェネツィア生まれ。京都在住。 西陣織の材料となる銀や金のアルミ蒸着紙を支持体に使用し、光の変化にうつりゆく絵画を発表している。「行為から描きはじめている」という身振りからはじまる制作は、形容し難い有機的で軽やかなかたちとして表れ、普段、私たちが目にしている現実とはことなる世界があることを教えてくれる。そして外の音が聞こえづらいアンジュの身体は、豊かな感覚を育み、自由で恐れのない筆使いを見せてくれる。
主な展覧会に「空円」シュウゴアーツ(東京、2024)、「光の中へ」代官⼭T-SITE(東京、2023)「イマジナリウム」シュウゴアーツ (東京、2020)、「VOCA2020」上野の森美術館(東京、2020)、「ヨコハマトリエンナーレ」横浜美術館 (横浜、2014)、「自由について」TRAUMARIS (東京、2011)、「愛の過現未」HIGURE17-15cas (東京、2009)、「Infanzia」CUBE GALLERY(ヴェネツィア、2005)