ShugoArts

山本篤・和田昌宏
映像小屋2/接続の光

2024.8.3 Sat - 9.14 Sat
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展示風景動画

 

 


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シュウゴアーツは山本篤と和田昌宏の展覧会を開催します。昨年から引き続き二回目となる山本篤の「映像小屋」はギャラリーの一室を映画館のような暗室にし、プログラム仕立てで新作を上映する空間です。映像というメディアはキュレーションの枠組みの中で多用されるようになりましたが、「映像小屋」は一枚の絵と向き合うように、山本の世界観に没頭するためのスクリーニングとして位置付けています。今年はゲストアーティストに和田昌宏を招き、ギャラリーの後室にインスタレーションを同時発表いたします。

 


山本篤「映像小屋」(2023) 展示風景、シュウゴアーツ

 

国立奥多摩美術館やOngoing Collectiveなどの活動に関わる二人は長年にわたりお互いの制作に協力し合ってきました。会社員である山本は休日にロケに出かけ、ひたすら撮影に没頭します。そうして自分が見たい風景を映像として描き起こしていくことにアーティストとしての充実を見出しています。一方、和田は映像やインスタレーションを手法とし、身の回りの場や人との関係や物語から作品の姿を見出し組み立てます。匂い、音、温度、物理的な力など様々な要素を用いながら、文脈そのものを転換していくようなダイナミックな作品作りをしています。それぞれアプローチの異なる二人ですが、共に目の前に広がる現実から想像的な世界の糸口を見つけ出し、いまここに存在することについて語り合うための物語を作り続けています。

本展では山本は夕方から夜にかけての時間帯や、車を走らせながら風景を撮影し、時間や空間の変化とそれに対する人々の姿を映し出す6点の作品を発表します。和田はホワイトキューブのギャラリーに異質な光と影をもたらし、展示空間全体を別の次元へと変換する試みを行います。シュウゴアーツ、夏の展覧会をどうぞご期待ください。

2024年6月 シュウゴアーツ

 


山本篤「尊厳について」2024

 


和田昌宏 「Songs For My Son (Koganecho-2024)」2024 撮影:笠木靖之

 

山本篤・和田昌宏「映像小屋2/接続の光」
会期:2024年8月3日(土)−9月14日(土)
夏季休廊:8月13日(火)−17日(土)
会場:シュウゴアーツ
開廊時間:火〜土曜 11:00 – 18:00 (日月祝休廊)
協力:ベンキュージャパン

オープニングレセプション
日時:2024年8月3日(土) 17:00 – 19:00
会場:シュウゴアーツ
*作家が在廊いたします。

 


 

山本篤
1980年東京都生まれ。多摩美術大学絵画学科卒業。2003年にベルリンへ渡り、映像制作を始める。2018年には文化庁新進芸術家海外研修でベトナム・フエに滞在。平日は会社員として働き、休日に撮影するスタイルを貫き、300本以上の作品を制作してきた。生きることの意味と無意味さを問う、社会派のフィクションから私的なドキュメンタリー、コント的な実験映像など多彩な作品を発表している。主な展覧会に「寄る辺ない情念」黄金町バザール2024(2024)、「昨日の神殿」Art Center Ongoing (2024) 、「MY HOME IS NOT YOUR HOME」シュウゴアーツ(2022)、「DOMANI・明日展」国立新美術館(2021)、「MAMスクリーン07」森美術館(2017-18)、「ビデオアートプログラム 世界に開かれた映像という窓 第24回:山本篤」広島市現代美術館など。

 

和田昌宏 
1977年東京都生まれ。ゴールドスミス・カレッジ(BA)卒業。2001年に東京都昭島市旧米軍ハウスにてオルタナティブスペース「HOMEBASE」を共同設立。2012年に東京都青梅市にて「国立奥多摩美術館」を共同設立。自身が置かれている身の回りの生活環境や人物、展示場所に関係する人物や風土・風景などに反応しながら、サイトスペシフィックな彫刻やインスタレーション、映像を制作している。現在、2024年完成に向けて、初監督長編映画「Songs For My Son」を制作中。主な展覧会に「寄る辺ない情念」黄金町バザール2024(2024)、「手作り餃子ホー・・・」Art Center Ongoing(2021)、「Masahiro Wada Film Works」LOKO GALLERY (2024)、「UENOYES」国立科学博物館 日本館講堂(2019)「奥能登国際芸術祭2017」 Ongoing Collective「奥能登口伝資料館(2017)、「国立奥多摩映画館」国立奥多摩美術館(2016)、「ヨコハマトリエンナーレ2014」横浜美術館(2014)など。