シュウゴアーツショー: 丸山直文 はじまり
現代美術に憧れた。そこに普遍的な「何か」があると信じていた。
知らず知らずに絵を描くようになった。油絵の具も触ったこともないので、水彩絵の具で絵を描いた。
押入れの中に洋服を作る練習に使うシーチング(綿布)が沢山あった。
それに描いた。それがスティニングという技法だと後から知った。なにも知らなかった。
憧れと何が何でもここで生きるという意志しかなかった。
2026年1月 丸山直文
展覧会について
シュウゴアーツは、丸山直文の初期の作品による展覧会「シュウゴアーツショー: 丸山直文 はじまり」を開催します。
1964年生まれの丸山直文は、1988年に画家としての活動を開始して以来、絵の具を綿布に滲ませる独自のステイン技法を発展させながら、抽象と具象の境界をときに注意深く、ときに自在に行き来しつつ作品を生み出してきました。
本展では、ファッション業界を志していた青年が絵画へと大きく方向を転じた初期4年間に焦点を当て、1988年の最初期作から1991年のINAXギャラリー2(東京・京橋)での個展出品作などを含め、絵画・ペーパーワーク・写真作品を展示します。ステイン技法による初期の試みがどのようにして作家の画業の基礎を形作ったかを辿る、貴重な機会となります。
丸山が模索の中で自らの絵画世界を切り拓いていく軌跡は、38年に及ぶ活動の「原点」として、今日の作品理解にも新たな視点を与えることでしょう。
ぜひ本展をご取材いただき、ご紹介賜りますようお願い申し上げます。
2026年1月 シュウゴアーツ
展覧会情報
2026年2月14日(土) – 4月4日(土)
シュウゴアーツ
11:00-18:00(日月祝休廊)
1964年新潟県生まれ、東京都在住。1990年代以降の日本の重要なペインターの一人として第一線で活躍を続ける。水を含んだ綿布にアクリル絵具を染み込ませて描くステイニング技法を用いた丸山の作品は、モチーフが柔らかく融解して時間も場所も判然とせず、具象でありながら抽象であり、主体/客体の境界も取り払われて、絵画と渾然一体となる境地へと見るものを誘う。丸山のこうした絵画表現は極めて理論的かつ誠実に、「絵画の内部にしか発生しない空間の可能性」の探究と実践によって作り出されている。2008年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。武蔵野美術大学造形学部油絵学科特任教授。
主な展覧会に「puddle」Keteleer Gallery(アントワープ、2025)、「NO DATE」シュウゴアーツ(東京、2025)、「HIRAKU Project Vol.14 丸山直文 水を蹴る―仙石原―」ポーラ美術館(神奈川、2023)、「水を蹴る」シュウゴアーツ(東京、2022)、「ラスコーと天気」シュウゴアーツ(東京、2018)、「流」ウソンギャラリー(大邱、2017)、「GROUND2 絵画を語る−⾒⽅を語る」武蔵野美術⼤学美術館図書館 (東京、2016)、「ニイガタ・クリエーション」(新潟、2014)、「浮舟」豊⽥市美術館 (愛知、2011)、「透明な足」シュウゴアーツ(東京、2010)、「丸山直文–後ろの正面」目黒区美術館 (東京、2008)、「ポートレート・セッション」広島市現代美術館(広島、2007)、「秘すれば花」森美術館(東京、2005)、「ハピネス:アートにみる幸福」森美術館(東京、2003)、「台北ビエンナーレ」台北私立美術館(台北、2002)、「MOTアニュアル」東京都現代美術館(東京、1999)、「第8回インドトリエンナーレ」(ニューデリー、1994)、佐谷画廊個展(東京、1992)など。




