2024. 3. 9 Sat4. 6 Sat
シュウゴアーツ 六本木

アンジュ・ミケーレ,circular skies, 2021, acrylic on Japanese paper mounted on panel, 220x110cm

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アンジュ・ミケーレ,circular skies, 2021, acrylic on Japanese paper mounted on panel, 220x110cm

神秘の世界へ

 

真実を探しに

 

エリュシオンの入り口

2024年1月 アンジュ・ミケーレ

展覧会について

例えば空から舞い落ちる綿毛や、木々に反射した光が織りなす陰影を、私たちは美しいと感じる。アンジュの作品も、形容し難い形態と色彩をもって、ふと私たちの目の前に存在する。キャンバスが用意されるや否や一気呵成で描かれる図象に画家の恣意的な痕跡は見当たらない。しかしそこには画家の意識と身体が確かに介在している。そのように絵画を生成させる才能は稀有である。そうして謎に包まれたイメージの数々は、言語の世界から私たちの心を解き放ち、自由になることを可能にしてくれる。

 

今展では金色の支持体や雲肌麻紙に描かれた新しい「空円」の世界を発表する。ぜひご期待ください。

2024年1月 シュウゴアーツ

ShugoArts

アンジュ・ミケーレ,portal, 2024, oil on gold-colored paper mounted on panel, 154x120cm

All images: Photo by 市川靖史

展覧会情報

アンジュ・ミケーレ 「空円」
会期

2024年3月9日(土)− 4月6日(土)

会場

シュウゴアーツ

開廊時間

火〜土曜 11:00−18:00 (日月祝休廊)

担当

石井美奈子

展覧会初日3月9日(土)は午後より作家が在廊の予定です。
Anju MICHELE | ShugoArts
アンジュ・ミケーレ
Anju MICHELE

1989年ヴェネツィア生まれ。京都在住。 西陣織の材料となる銀や金のアルミ蒸着紙を支持体に使用し、光の変化にうつりゆく絵画を発表している。「行為から描きはじめている」という身振りからはじまる制作は、形容し難い有機的で軽やかなかたちとして表れ、普段、私たちが目にしている現実とはことなる世界があることを教えてくれる。そして外の音が聞こえづらいアンジュの身体は、豊かな感覚を育み、自由で恐れのない筆使いを見せてくれる。

 

主な展覧会に「空円」シュウゴアーツ(東京、2024)、「光の中へ」代官⼭T-SITE(東京、2023)「イマジナリウム」シュウゴアーツ (東京、2020)、「VOCA2020」上野の森美術館(東京、2020)、「ヨコハマトリエンナーレ」横浜美術館 (横浜、2014)、「自由について」TRAUMARIS (東京、2011)、「愛の過現未」HIGURE17-15cas (東京、2009)、「Infanzia」CUBE GALLERY(ヴェネツィア、2005)