光の場 HALL OF LIGHT

2019. 12. 2 Mon1. 25 Fri
シュウゴアーツ 六本木

私のガラスは透明
光を透し 周囲の景色を取り込み
観る人とその心を映しながら
もうひとつの世界へといざないます

 

光に彩られたガラスのフォルムは
観る人それぞれの意識とともに生まれ
クリスタルのエネルギーを反射します

 

ムラーノの職人がひとつずつ形にした22,000個のガラスのビーズが
宙から繋がった光のシャワーに包まれ
至福の時間が生まれます

 

その奥に透明なガラスと人とが出会い
対話する光の場が広がります
ひとつの空間を共有し
ガラスをとおして宙のエネルギーと向き合い
思い思いの言葉を交わします

三嶋りつ惠

展覧会について

三嶋りつ惠がガラス作品を制作するヴェネツィアに訪れた⼈は誰しも、⽔の都を燦々と照らす空⾼い太陽と⽔⾯に反射する多彩な光のきらめきを思い出すのではないでしょうか。美しい陽の下で⼈々は挨拶を交わし合いひとときをわかちあう、そのような光景が⽇常的に繰り広げられます。三嶋りつ惠はヴェネツィアにおいて光を作品という形にしています。古来より我々は光を通じて⽬には⾒えない存在へ想いを馳せてきました。三嶋が⽣み出す光もまた物質的な現象に⽌まらず、私たちが⼼の中に⾒出す光であり、時を超えて記憶の中でいつまでも輝く光であり、神聖なものへ捧げる感謝や希望の光でもあります。

 

今展において三嶋は宙から降り注ぐ光の姿や、光を通じて⼈と⼈が出会い繋がりあう場を作り上げます。近年美術のみならず建築、ファッション、デザインとジャンルを問わず横断的な活躍が続く三嶋りつ惠のさらなる展開を是⾮体感ください。

2019 年11 ⽉ シュウゴアーツ

Ritsue MISHIMA “HALL OF LIGHT” 2019, installation movie

展覧会情報

三嶋りつ惠「光の場 HALL OF LIGHT」
会期

2019年12月7日(土) – 2020年1月25日(土)

会場

シュウゴアーツ

開廊時間

火〜土曜 11:00−19:00 (日月祝休廊)

冬季休廊

2019.12.29 Sun – 2020.1.6 Mon

企画

石井美奈子

12月7日は作家が在廊いたします。
Ritsue MISHIMA | ShugoArts
三嶋りつ惠
Ritsue MISHIMA

1962年京都生まれ、1989年からヴェネツィアに移住、2011年より京都にも住まいを構え、二拠点を往復する生活を送る。ムラーノ島のガラス職人とのコラボレーションにより、ヴェネツィアン・ガラスの透明度や粘度を活かした、周囲に溶け込みながら光の輪郭を描き出す無色のガラス作品を制作する。空気や光を取り込んでその場のエネルギーを表現する作品は公共空間でのアートワークとしても評価が高く、近年では美術のみならず建築やファッション、デザインとジャンルを横断した活躍が続いている。2022年にヴェネツィア・国立アカデミア美術館で開催した個展「RITSUE MISHIMA ‒ GLASS WORKS」でThe Italian Glass Weeks ヴェネツィア部門の「最優秀プロジェクト賞・Fondazione di Venezia Award」を受賞。同年にBVLGARI AVRORA AWARDS 受賞。

 

主な個展に「祈りのかたち」シュウゴアーツ(東京、2023)、「RITSUE MISHIMA ‒ GLASS WORKS」国立アカデミア美術館(ヴェネツィア、2022)、「光の場」シュウゴアーツ(東京、2019-2020)、「IN GRIMANI」国立パラッツォ・グリマーニ美術館 (ヴェネツィア、2013)、 「あるべきようわ」資生堂ギャラリー (東京、2011)、「Frozen Garden / Fruits of Fire」ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン 美術館 (ロッテルダム、2010) 。
主なグループ展に「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」東京都庭園美術館(東京、2024)、「アジア回廊 現代美術展」二条城 (京都、2017)、「ヨコハマトリエンナーレ2014」横浜美術館(神奈川、2014)、「第 53 回ヴェネツィアビエンナーレ 」ヴェネツィア館 (ヴェネツィア、2009)など。