ShugoArts

三嶋りつ惠

星々

2017.2.18 Sat - 4.1 Sat

三嶋りつ惠 星々 2017年2月18日(土) - 4月1日(土)
オープニングパーティー: 2月18日(土) 午後4時 より
[協賛] ドリンク提供: ペリエ ジュエ
会場: シュウゴアーツ

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今回の展覧会に思いをはせ、心を静めていると、
ふと、この言葉が浮かんできた。

星々(ほしぼし)とは、宇宙の彼方から見た人々、
今この瞬間を生きている私たち。

ひとつひとつが愛おしく、
私たちに秘められた透明なひかり、生の輝き。

三嶋りつ惠


三嶋展 1

三嶋りつ惠 星々

透明なガラス作品を作り続けている三嶋にとって、光こそが作品を彩る唯一無二の重要な要素であり、光に依拠するというよりは積極的に光を活かすこと、光のエッセンスによって作品を息づかせることが主眼になっているかのようです。

作品は周囲の光と空気を取り込むことに常に開かれようとしていますが、ある意味三嶋は、画家が絵の具を用いて作品を彩るように、光を特別な絵の具のように扱っているとも言えるかもしれません。

展覧会タイトルにある「星」という存在もまた、光の別称と言えるでしょう。光を発するものとして、あるいは光の受け皿として存在し続ける星こそ光の別名であり、作家が星に何かしらの意味を託し続ける理由ももっともなことと言えます。

日本、イタリアのみならず、ベルギー、オランダ、アメリカと活動の場が拡がり、今や現代ヴェネチアン・グラスの代表的なアーティストとしての位置を確立した三嶋ですが、もともとガラスを志してヴェニスに住み着いたわけではない彼女は、30歳を過ぎてからヴェネチアン・グラスに全てを賭けることで自身の芸術家としての人生を切り拓きました。そういう意味では三嶋りつ惠はヴェニスという土地が生んだ芸術家と呼ぶことができますし、粘性の高いヴェニスのガラスの特性が三嶋の生気に溢れる肯定的な作風にフィットしています。「直感の人」三嶋りつ惠のたぐいまれな人生に、三嶋芸術の始まりとその展開を重ね合わせることはまことに興味深いことです。

三嶋りつ惠は1962年生まれ。1989年にヴェニスに移住。現在は京都とヴェニスを行き来しています。目下3月20日まで東京の菊池寛実記念 智美術館にて開催の「第2回菊池寛実賞 工芸の現在」展に出品中。これまでにクレマチスの丘リストランテ・プリマヴェーラ、ザ・リッツ・カールトン京都のロビーなど公共空間での委託制作にも才能を発揮しています。

主な展覧会
2015年「光のあいだ」シュウゴアーツ ウィークエンドギャラリー、2014年ヨコハマトリエンナーレ、2013年個展「IN GRIMANI / 55th La Biennnale di Venezia」Museum of Palazzo Grimani, Venice、個展「清澄」シュウゴアーツ、2011年個展「あるべきようわ」資生堂ギャラリー、2010年個展「frozen garden/ fruits of fire」Boijmans van Beuningen, Rotteldam、 2008年個展「百年後-未完の考古学」シュウゴアーツ、2007年個展「しずかな粒子」ヴァンジ彫刻庭園美術館、2004年個展「光の縁側」シュウゴアーツ

三嶋りつ惠のシュウゴアーツにおける4度目の個展「星々」を貴メディアにて取り上げて頂ければ幸いに存じます。

シュウゴアーツ 佐谷周吾

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[展覧会概要]
展覧会名: 星々
作家名:  三嶋りつ惠
会期:   2017年2月18日(土) – 2017年4月1日(土)
会場:   シュウゴアーツ 106-0032 東京都港区六本木6丁目5番24号 complex665 2F
開廊時間: 火〜土曜 午前11時 – 午後7時, 日月祝休廊
*本展覧会は日曜日も休廊となります。

オープニングパーティー: 2017年2月18日(土) 午後4時より

[協賛] ドリンク提供: ペリエ ジュエ

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