ACK京都
2025年11月14日(金)〜16日(日)
ブース:GC28

Masato KOBAYASHI | ShugoArts
小林正人
Masato KOBAYASHI

1957年東京生まれ。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表。1997年ヤン・フート氏に招かれ渡欧、以降ベルギー・ゲント市を拠点に各地で現地制作を行う。2006年に帰国、福山市・鞆の浦を拠点に活動。2017–2023年東京藝術大学教授。「存在することで少しも失墜しない絵画」を目指し、カンヴァスの布地を片手で支えながら擦り込むようにして色を載せ、同時に木枠に張りながら絵画を立ち上げていくという独自の手法を編み出した。 その状況でしか生まれ得ない作品形態と独自の明るさをもつ絵画を生み出し続けている。

 

主な個展に「自由について」シュウゴアーツ(東京、2023)、「この星の家族」シュウゴアーツ(東京、2021)、「画家とモデル」シュウゴアーツ(東京、2019)、「ART TODAY 2012 弁明の絵画と小林正人」セゾン現代美術館(長野、2012)、「この星の絵の具」高梁市成羽美術館(岡山、2009)、「STARRY PAINT」テンスタコンストハーレ(スウェーデン、2004)、「A Son of Painting」S.M.A.K(ゲント、2001)、「小林正人展」宮城県美術館(宮城、2000)など。主な著作に『小林正人 MK』(HeHe、2024)、『この星の絵の具[中]ダーフハース通り52』(アートダイバー、2020)、『この星の絵の具[上]⼀橋⼤学の⽊の下で』(アートダイバー、2018)。主なコレクションに、いわき市立美術館(福島)、ヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、宇都宮美術館(栃木)、S.M.A.K. /ゲント市⽴現代美術館(ゲント)、東京国⽴近代美術館(東京)、東京都現代美術館(東京)、宮城県美術館(宮城)など。

Naofumi MARUYAMA | ShugoArts
丸山直文
Naofumi MARUYAMA

1964年新潟県生まれ、東京都在住。1990年代以降の日本の重要なペインターの一人として第一線で活躍を続ける。水を含んだ綿布にアクリル絵具を染み込ませて描くステイニング技法を用いた丸山の作品は、モチーフが柔らかく融解して時間も場所も判然とせず、具象でありながら抽象であり、主体/客体の境界も取り払われて、絵画と渾然一体となる境地へと見るものを誘う。丸山のこうした絵画表現は極めて理論的かつ誠実に、「絵画の内部にしか発生しない空間の可能性」の探究と実践によって作り出されている。2008年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。武蔵野美術大学造形学部油絵学科特任教授。

 

主な展覧会に「puddle」Keteleer Gallery(アントワープ、2025)、「NO DATE」シュウゴアーツ(東京、2025)、「HIRAKU Project Vol.14 丸山直文 水を蹴る―仙石原―」ポーラ美術館(神奈川、2023)、「水を蹴る」シュウゴアーツ(東京、2022)、「ラスコーと天気」シュウゴアーツ(東京、2018)、「流」ウソンギャラリー(大邱、2017)、「GROUND2 絵画を語る−⾒⽅を語る」武蔵野美術⼤学美術館図書館 (東京、2016)、「ニイガタ・クリエーション」(新潟、2014)、「浮舟」豊⽥市美術館 (愛知、2011)、「透明な足」シュウゴアーツ(東京、2010)、「丸山直文–後ろの正面」目黒区美術館 (東京、2008)、「ポートレート・セッション」広島市現代美術館(広島、2007)、「秘すれば花」森美術館(東京、2005)、「ハピネス:アートにみる幸福」森美術館(東京、2003)、「台北ビエンナーレ」台北私立美術館(台北、2002)、「MOTアニュアル」東京都現代美術館(東京、1999)、「第8回インドトリエンナーレ」(ニューデリー、1994)、佐谷画廊個展(東京、1992)など。

Rina MATSUDAIRA | ShugoArts
松平莉奈
Rina MATSUDAIRA

1989年兵庫県生まれ。京都府在住。日本画の領域で培われた技術や画材を咀嚼しながら、「他者について想像すること」を主題とした具象画を制作している。人と人とは完全には理解しあえないという前提のもと、歴史や説話、記録に潜む声なき他者へとまなざしを向け、複数の時間や視点が交差する構成によって、絵画における出会いや対話の可能性を探る。近代日本画を含む絵画の制度や西洋的遠近法を内在から批評しつつ、山水画や書の時間性と空間性を取り入れた画面構成によって、描くことそのものの権力性と倫理を問い直す。松平の実践は、伝統の継承にとどまらず、日本画というメディアの制度的枠組みを静かに解体・更新する試みである。

 

主な個展に「アーティスト・プロジェクト#2.08 松平莉奈 コードとモード」埼玉県立近代美術館(埼玉、2025)、「天使・花輪・ケンタウロス」髙島屋美術画廊(京都・横浜・東京、2024)、「αMプロジェクト2023–2024 開発の再開発 vol.4 松平莉奈 3つの絵手本・10歳の欲」gallery αM(東京、2024)、「蛮」KAHO GALLERY(京都、2023)、「うつしのならひ 絵描きとデジタルアーカイブ」ロームシアター京都(京都、2020)など。主なグループ展に「Idemitsu Art Award アーティスト・セレクション」国立新美術館(東京、2024)、「日本画の棲み家」泉屋博古館東京(東京、2023)、「それを故郷とせよ(手が届く)」TALION GALLERY(東京、2022)、ないじぇる芸術共創ラボ展「時の束を披く―古典籍からうまれるアートと翻訳―」国文学研究資料館(東京、2021)、「VOCA展2015」上野の森美術館(東京、2015)など。パブリックコレクションに、岐阜県高山市、京都市京セラ美術館など。

Anju MICHELE | ShugoArts
アンジュ・ミケーレ
Anju MICHELE

1989年ヴェネツィア生まれ。京都在住。 西陣織の材料となる銀や金のアルミ蒸着紙を支持体に使用し、光の変化にうつりゆく絵画を発表している。「行為から描きはじめている」という身振りからはじまる制作は、形容し難い有機的で軽やかなかたちとして表れ、普段、私たちが目にしている現実とはことなる世界があることを教えてくれる。そして外の音が聞こえづらいアンジュの身体は、豊かな感覚を育み、自由で恐れのない筆使いを見せてくれる。

 

主な展覧会に「空円」シュウゴアーツ(東京、2024)、「光の中へ」代官⼭T-SITE(東京、2023)、「イマジナリウム」シュウゴアーツ (東京、2020)、「VOCA2020」上野の森美術館(東京、2020)、「ヨコハマトリエンナーレ」横浜美術館 (横浜、2014)、「自由について」TRAUMARIS (東京、2011)、「愛の過現未」HIGURE17-15cas (東京、2009)、「Infanzia」CUBE GALLERY(ヴェネツィア、2005)など。

Ritsue MISHIMA | ShugoArts
三嶋りつ惠
Ritsue MISHIMA

1962年京都生まれ、1989年からヴェネツィアに移住、2011年より京都にも住まいを構え、二拠点を往復する生活を送る。ムラーノ島のガラス職人とのコラボレーションにより、ヴェネツィアン・ガラスの透明度や粘度を活かした、周囲に溶け込みながら光の輪郭を描き出す無色のガラス作品を制作する。空気や光を取り込んでその場のエネルギーを表現する作品は公共空間でのアートワークとしても評価が高く、近年では美術のみならず建築やファッション、デザインとジャンルを横断した活躍が続いている。2022年にヴェネツィア・国立アカデミア美術館で開催した個展「RITSUE MISHIMA ‒ GLASS WORKS」でThe Italian Glass Weeks ヴェネツィア部門の「最優秀プロジェクト賞・Fondazione di Venezia Award」を受賞。同年にBVLGARI AVRORA AWARDS 受賞。

 

主な個展に「祈りのかたち」シュウゴアーツ(東京、2023)、「RITSUE MISHIMA ‒ GLASS WORKS」国立アカデミア美術館(ヴェネツィア、2022)、「光の場」シュウゴアーツ(東京、2019-2020)、「IN GRIMANI」国立パラッツォ・グリマーニ美術館 (ヴェネツィア、2013)、 「あるべきようわ」資生堂ギャラリー (東京、2011)、「Frozen Garden / Fruits of Fire」ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン 美術館 (ロッテルダム、2010)など 。主なグループ展に「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」東京都庭園美術館(東京、2024)、「アジア回廊 現代美術展」二条城 (京都、2017)、「ヨコハマトリエンナーレ2014」横浜美術館(神奈川、2014)、「第 53 回ヴェネツィアビエンナーレ 」ヴェネツィア館 (ヴェネツィア、2009)など。

Clara SPILLIAERT | ShugoArts
クララ・スピリアールト
Clara SPILLIAERT

1993年東京都生まれ。2009年よりベルギーへ移住、ゲントのLUCA School of Arts大学院を修了後、同地で制作活動を続けている。個人的な体験、歴史的な視点、そして自然の要素を作品に織り交ぜるスピリアールトは、7年間の絵日記を含むドローイングから、壁画、陶芸、インスタレーションなど様々な表現方法で発表。作品の根底には、文化の形成におけるシンボルの役割、そこから読み取れる自然と身体の関係への関心などがある。これらの文化―歴史における考察は、公共空間におけるプロジェクトにおいても独自性を発揮し、新たな物語を紡いでいる。さまざまな境界を越え、集合的な意識やルーツに触れるような、独特でときにユーモラスな世界観を生み出している。

 

主な展覧会に「My Sister is Pregnant」クンストハル・ゲント(ゲント、2024)、「Stambomen」ケーテレール・ギャラリー(アントワープ、2024)、「Hairy Tale」リヒテコーイ・アートスペース(アントワープ、2023)、「くらら せきらら」現代芸術振興財団(東京、2022)、「Publiek Park」Friends of S.M.A.K.(ゲント、2021)など。主なコレクションにMu.Zee(オステンド)、ベルギー国立銀行(ブリュッセル)など。常設展示に、Kunsthal Extra City(アントワープ)でのインスタレーション、ベルギーのヘラールツベルゲン、クライベケ、ルーヴェンでのパブリックアートなどがある。2020年CAF賞最優秀賞、2023年Prix Fintro Prijsビジュアルアート部門受賞。

Atsushi YAMAMOTO | ShugoArts
山本 篤
Atsushi YAMAMOTO

1980年東京都生まれ。多摩美術大学絵画学科卒業。2003年にベルリンへ渡り、映像制作を始める。2018年には文化庁新進芸術家海外研修でベトナム・フエに滞在。平日は会社員として働き、休日に撮影するスタイルを貫き、300本以上の作品を制作してきた。生きることの意味と無意味さを問う、社会派のフィクションから私的なドキュメンタリー、コント的な実験映像など多彩な作品を発表している。

 

主な展覧会に「寄る辺ない情念」黄金町バザール2024(2024)、「昨日の神殿」Art Center Ongoing (2024) 、「MY HOME IS NOT YOUR HOME」シュウゴアーツ(2022)、「DOMANI・明日展」国立新美術館(2021)、「MAMスクリーン07」森美術館(2017-18)、「ビデオアートプログラム 世界に開かれた映像という窓 第24回:山本篤」広島市現代美術館など。

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