ShugoArts

近藤亜樹
HIKARI
2015年2月17日(火) – 3月7日(土)
ShugoArts

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会 期| 2015年2月17日(火) – 3月7日(土)
クロージングパーティ  3月7日(土) 17:00 – 19:00
映画上映: 当ビル6階  原画展示: 5階 シュウゴアーツ
開廊時間| 12:00 – 19:00
2月28日(土)のみ映画上映開始は13時からになります。あしからず御了承下さい。
休 廊 日| 日・月曜日、祝日  上映スケジュール>>

映画 HIKARI 上映時間:33分35秒 予告編>>
キャスト http://hikari-akikondo.com/credit/index.html
公式ウェブサイト http://hikari-akikondo.com
公式facebook https://ja-jp.facebook.com/HIKARI.AKIKONDO
公式Twitter https://twitter.com/HIKARI_AKIKONDO/media

Works for HIKARI>>

 近藤亜樹がこの一年間エネルギーを注いで完成させた映画HIKARIの上映個展を開催します。

 近藤亜樹が大胆にも映画という手法に踏み込んだのは、絵画の延長として、絵画に出来ないことを映画というメディアに担わせるためでした。作品には実写と油絵によるアニメーションとが混在していますが、あくまでぺインターとしてのアイデンティティを堅持した上での映画作りを考えていた彼女は、制作当初からペインティングによるアニメを映画に取り入れるつもりでいました。
 この映画では、自分の絵が動くところを見たいという積年の望みが実現した動画作品とも言えます。ですので自らこの作品を映画と呼びながらも、これまで描いてきた絵画作品とかけ離れたものを作ったという意識は本人にはないのです。

 映画HIKARI制作の大きなモティーフとなったのは2011年の東日本大震災です。彼女がまだ山形の大学院に在学中のときでした。今回、近藤亜樹が人びとに伝えたいと願っていたひとつのメッセージを、近藤亜樹にしか出来ない油絵によるアニメーションと実写とが混在する、浮世離れしているようでいてリアリティのある映画HIKARIに込めることに成功したのは、そのときからの想いの強さと広がりのたまものといえます。

 絵画というメディアは言葉を用いた伝達をするには明らかに限界があります。映画というメディアでは、ストーリーの6-7割が登場人物たちのセリフによって観者に伝えられますので、自分の絵を映画というフィールドに放とうとすることを目論んだわけです。そもそも近藤亜樹にとって言葉の力を学ぶ場となったのは、古今東西の映画を観ることによってでした。映画というメディアに絵画というメディアをぶつけたのがこの映画HIKARIという野心的な作品であるといえるでしょう。

 今回の展覧会は会場として清澄のギャラリービルの5階と6階のふたつの空間を使い、5階ではアニメーション原画油彩43点と、映画の中に登場する油彩ポートレートと貝殻で出来たオブジェ、案内状のための油彩、それぞれ1点(計46点)を展示。6階では映画HIKARIを上映いたします。

 映画HIKARIがぺインター近藤亜樹にとって、大きなターニングポイントになることをもっとも強く確信しているのは本人自身です。協同制作という、絵画の制作では体験しえない映画の制作プロセスから学んだものは思いがけず大きなものだったようです。
 これまで描いてきた絵が「愛」をさまざまな方向からすくい上げ、捉えようとするものだとすれば、今後生まれてくるであろうペインティングは、その「愛」を確たる前提として見据えた上で、それをどう伝えるかということのために描くという、新しい境地のもとに描かれることでしょう。

 映画HIKARIは第7回恵比寿映像祭に招待上映されます。近藤亜樹の転換点となるこの個展HIKARIを御高覧頂ければ幸いです。

                                     シュウゴアーツ


映画 HIKARI のための近藤亜樹アーティストステイトメント  pdf>>

 私が初めて作った映画作品『HIKARI』は、油絵アニメーションと実写で構成される短編映画です。本作は、今を生きる全ての人に「また会える」というメッセージを込めて書き、天国から届けられた手紙のような内容となっています。

 私には、この映画を通して伝えたいことがあります。
この世に生まれてきた全ての生命には、必ず死が訪れるということ。残された人間は、死にゆく大切な生命を想い、自らの命に疑問を抱き、消えてしまいたいと思うことすらあるかも知れません。
 しかし”生きてさえいれば”どんな感情をも抱くことができるということ、それは素晴らしいことです。たとえ、大切な生命に死が訪れても、必ずまた会えるということを信じ、残されたものは生きることを諦めてはいけないと思うのです。その強い想いこそが、これから出会う新しい未来の入り口へとつながり、過去と共に今をつくる始まりへと導いてくれるのだと私は信じています。

 宇宙で爆発が起こり、海から生命が生まれ、人間が誕生し、男と女になり、現代に至るまで、人の想いとともに命はつながってきました。

 そしてこの映画を通して伝えたいことが、もう一つあります。人間には、生まれながらにして死んだ髪の毛という細胞があります。しかし、人間は髪の毛という頭を守るために生えた無数の存在を、一本一本意識することはできません。切り離しても痛みがない細胞が、人間に対して注ぐ無償の愛を描くことで、常にいろんな存在から守られているということを知って欲しかったのです。

 生命は一人で生まれ一人で死んでいくからこそ生きている間は愛し合うことに感謝し、何かに寄り添い支え合って生きている。その事実をこの映画を通して少しでもいいから伝えられたらと思います。そして、愛する人を失う悲しみを乗り越え、もう一度その人に出会う日まで、今を生きる全ての生命に、生きることを諦めないで欲しいです。

                                        2015年2月
                                        近藤亜樹



映画 HIKARI プロット

 この作品は、主人公の順子とその恋人である画家が出会ってから過ごした半年間と、順子の死後に一人残された画家が、新しい人生を思い生きていくのかを描いたもの。もう1つの物語として順子が謎の病にかかり、薬の副作用で抜け落ちていく数本の髪の毛にスポット当て、順子の頭をずっと守ってきた髪の毛の気持ちを描いている。  全文を読む>>


近藤亜樹ウェブページ>>

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