ShugoArts

小林正人
ヌード

2006年2月10日(土)− 3月11日(土)


小林正人 Masato KOBAYASHI
Unnamed 2003 (#3)
2003-2004, oil, canvas, wood beam, 177x300x40cm

シュウゴアーツでは小林正人の近作展「ヌード」を開催します。小林は1957年東京生まれ。1984年東京藝術大学卒業。1996年に拠点をベルギーのゲントに移し、制作活動を続けています。2001年にはヤン・フートのキュレーションによりゲントの現代美術館(S.M.A.K.)にて個展を開催。2004年秋にはシュウゴアーツで個展「星の絵の具」のほか、ストックホルムのテンスタ・クンストハーレにて2週間の公開制作と個展“Starry Paint”を開催し、話題を集めました。

ヌードヌードヌード

小林はキャンバスを張ってから描くのでは遅い、といいます。モダニズム的な絵画の言説から離れ、絵の具、キャンバス、木枠という構成要素によって成り立つ(絵画)芸術そのものの可能性を追及し、筆を使わずキャンバスを木枠に張りながら、手で絵の具をすり込むように描いていくという独特の方法で制作をします。今回の展示は2001年に制作された黄色のペインティングと2003年にスタートしたヌードペインティングのシリーズから、代表作ともいえる横幅3mにもなるヌードペインティング、そして新作のドローイングで構成されます。21世紀に入ってからの小林の新しいステージの展開を見て取ることが出来るでしょう。
光に溶け込むヌード、キャンバスのへりに置かれた絵の具のチューブ…それらは、何にも束縛されない純粋なものを創造したい、という小林の意識の表れなのです。生まれおちたばかりの純粋な魂(ヌード)という宙吊りのものに対し、チューブは作品の現在性を示し、ヌードがどこから来てどこへ向かうのか、時間軸を作動させます。一方ドローイングでは、儚くも強い星の光とヌードを瞬間的に腕のストロークで捕らえ、紙の上に置き換えます。光やエネルギーの刹那。それを存在という永遠なる神秘なものに転換すること。小林は真の意味で生の根源というものに向き合っているといえるでしょう…そして観るものは、自身の生の在処を実感させられるのです。
小林正人の作品世界は国境やカテゴリーを越え、見る者の芯へ到達するエネルギーを持っています。日本では初お目見えとなる大作と、星の輝きを感じさせるドローイング。それぞれの要素が響きあうことによって変容する緊張感のある展覧会を、是非ご高覧頂けますようお願い申し上げます。

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Unnamed 2003 (#3)Unnamed  #25Flash (drawing 2005) #21Flash (drawing 2005) #3