ShugoArts

ヤン・ファーブル
体の中で最高にセクシーな部分 (脳 ドローイングと模型)

2007年2月10日(土)− 3月10日(土)


ヤン・ファーブル Jan FABRE
The Brains of my mother and my father
2006, textile, metal, silicones, wood, 23x15x21cm each (2 brains), 14,9cmx15,3cmx29cm each (2 fans)

シュウゴアーツでは、ヤン・ファーブル個展「体の中で最高にセクシーな部分 (脳ドローイングと模型)」を開催します。
今回の個展では脳をモチーフにしたドローイングと脳をかたどった彫刻、また新作未発表の彫刻で構成されます。脳ドローイングは、2005年から制作を続けているシリーズで、今回はその中から25点出品されます。カラフルな色鉛筆で描写された脳味噌は、ユーモラスに変容していきます。羽が生えたり、笑ったり、踊ったり…。脳は人間の知性をあらわすものですが、同時に本能をつかさどる神経帯でもあります。ファーブルは20年以上も身体について研究し作品を作り続けてきましたが、脳が一番重要な器官であり未知のものだといい、「もっともセクシーな部分」と称しました。それは、脳が一番想像力豊かな部分であるからといいます。人間のひとつの器官として部分でありながら、全体を司るもの…ギャラリー空間では、鑑賞者の脳とファーブルの表した脳が直接対峙できることでしょう。

ファーブルは1958年、ベルギーのアントワープ生まれ。アントワープ王立美術アカデミーで学んだ後、アーティストとしての活動を演劇と美術の境界を横断し、ベルギーのみならず海外でも多才なアーティストとして知られています。代表的な作品として作家の曽祖父が執筆した『ファーブル昆虫記』の中に登場する一節「夜の動物たちが静まり、昼の動物たちが目をさます、その間の静寂――青の時間」にインスピレーションを受けて制作した青インクのボールペンによる作品群「青の時間」。また、昆虫を用いた彫刻作品で知られています。92年にカッセル・ドクメンタ9展、2001年に第49回ヴェネチア・ビエンナーレに出品。日本では93年、水戸芸術館「アナザーワールド」展、95年ワタリウム美術館にて「水の波紋」展などに参加。個展は2001年に丸亀市猪熊弦一郎現代美術館以来6年ぶりになります。また、日本の美術館では金沢21世紀美術館に作品が所蔵されています。新しい展開を見せる作品群を、どうぞこの機会にご高覧頂けますようお願い申し上げます。