ShugoArts

島袋道浩
これまでの話 2

2007年7月12日(土)− 8月11日(土)


島袋道浩 SHIMABUKU
Swansea Jack Memorial Dog Swimming Competition
2003, Glynn Vivian Art Gallery, Swansea

シュウゴアーツでは7月12日より8月11日まで、島袋道浩の個展「これまでの話 2」を開催致します。
現在、ベルリンを拠点にする島袋は、1990年代初頭よりサイトスペシフィックなプロジェクトやパフォーマンスを中心に世界中の様々な場所で活動してきました。ある場所を訪れ、その土地の人々が忘れていたような逸話や、その場所に特有の可能性をみつけることを出発点に、人々、時に動物をも巻き込んだプロジェクトや作品を制作します。今回、出品予定の「片方の眉毛を剃ってヨーロッパを旅した」(1991)「贈り物: 猿のための展覧会」(1992)など、詩的でユーモアあふれる作品はコミュニケーションの新しい可能性を示唆すると同時に、人間がより豊かに生きていくための新しい価値観を提案します。今春水戸芸術館で開催された 「夏への扉-マイクロポップの時代」展での展示に続き、本展覧会は海外での発表の機会が圧倒的に多い島袋の、日本未発表作品も含んだ、1990年初頭からの代表的な作品をご覧いただける、貴重な機会となることでしょう。旅するアーティスト、島袋の航海図の一端をこの機会に是非ご高覧頂けましたら幸いです。

あるひとつの目的地に行くにも、たくさんの方法があるということを提案したいのです。
もし私がアーティストでなかったら、多分観光ガイドになっていたと思います。
(島袋道浩 2003年「スウォンジー・ジャック・メモリアル・ドッグ・スウィミング・コンペティション」カタログ、ジョナサン・ワトキンスとの対話より。英文からの訳)

料理、スポーツなども含め本当にいろんなことがら、日常生活のあらゆる局面での美術の可能性について考えたいと思っています。そしてそれがどんなメディアによって作品になるかは私にとってあまり重要なことではありません。ただ何か美しいものが見たいのです。それがどんな形を取ろうと。そして形さえなかろうと。
(島袋道浩 2005年、ブラウンシュワイグ芸術大学、客員教授就任時のステートメント。英文からの訳)

1969年神戸市生まれ。2004年以来ベルリン在住。1992年サン・フランシスコ・アート・インスティテュート卒業。90年代初頭よりサイトスペシフィックなプロジェクトやパフォーマンスを中心に国内外の様々な場所で活動。主な個展に「コンニチハ」名古屋市美術館(1993)、「165mの人魚と旅をしている」ダバジオ、モントリオール(1999)、「帰ってきたタコ」神戸アートビレッジセンター(2001)、「川の流れを見ながら:明日のために、美術家と画廊が一緒にできること」シュウゴアーツ(2003)、「スウォンジー・ジャック・メモリアル・ドッグ・スウィミング・コンペティション」グリン・ヴィヴィアン・アート・ギャラリー(2003)、「自分で作ったタコ壷でタコを捕る」エール・ド・パリ(2004)など。主なグループ展には、シドニー・ビエンナーレ(1998)、「エリジアン・フィールド」ポンピドー・センター(2000)、横浜トリエンナーレ(2001)、「ユートピア・ステーション」第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2003)、リヴァプール・バイエニアル(2006)、第27回サンパウロ・ビエンナーレ(2006)などがある。世界中で活躍が期待されるアーティストのうちの一人。今年は11月の沖縄県立博物館・美術館の開館記念展への参加をはじめ、韓国、中国、イギリスなどでの展覧会の予定。
近年の活動は美術館や画廊での展覧会だけにとどまらず、絵本の製作やエッセイの執筆。世界各地での講演、ワークショップなど多岐にわたる。出版物は「鹿をさがして」(自家本)、「夜明けの鳥と」(オンサンデーズ)、「見えないところに行けるけど 見えてるところになかなか行けない」(神戸アートビレッジセンター)、「キュウリの旅」(小学館)など多数。